スポンサーリンク

才能より大事な力があった。「やり抜く力(グリット)」について

教育法・知育

上の子がレゴを途中で投げ出した夜、いろパパはふと自分のことを考えました。

自分はどうだっただろう。仕事で壁にぶつかったとき、すぐに諦めたくなることがある。粘り強さが足りないと感じることがある。あの感覚は、いったいどこから来ているんだろう。

「やり抜く力」という言葉を調べていたら、「グリット(GRIT)」という研究に辿り着きました。

読み進めていくうちに、驚きました。才能やIQよりも、この力の方が成功を左右するという研究結果があったのです。そして何より、後天的に育てられる力だということがわかりました。

上の子の「もうやらない」は、変えられるかもしれない。そう思って、本気で調べました。


この記事でわかること

  • グリット(GRIT)とは何か・4つの意味
  • 才能よりグリットが大事な理由
  • グリットは後天的に育てられるのか
  • 家庭でできるグリットの育て方5つ
  • パパ自身にもできること

グリット(GRIT)って何?

グリットとは、一言で言うと「やり抜く力」のことです。

4つの言葉の頭文字から成り立っています。

文字意味子どもへの言葉で言うと
Guts度胸・根性怖くても「やってみる」と言える力
Resilience復元力失敗しても「もう一回」と言える力
Initiative自発性言われなくても「自分からやる」力
Tenacity執念決めたことを「最後までやり切る」力

グリットは「継続力(粘り強さ)」とは少し違います。継続力が「同じことを続けられる力」だとすると、グリットはそこに**「情熱」が加わったもの**。つまり「つらくても、好きだからやり続けられる」という気持ちがあってこそ、本当の意味でのやり抜く力になります。

「諦めないで続ける」ことが目的ではありません。好きなことや大切なことに向かって、粘り強く進み続けられる力がグリットです。


才能よりグリットが大事な理由

ペンシルバニア大学のアンジェラ・リー・ダックワース教授の研究によると、子どもたちはIQが低くてもグリットがあれば優秀な成績を収め、IQだけが高くても成績がいいとは限らなかったことがわかりました。

公立中学校の生徒・陸軍士官学校の学生・スペリング競技会の参加者・難関大学の学生など、さまざまな場で活躍する人たちを調査したところ、共通して見られたのがグリットでした。そして驚いたことに、才能や知能指数の高さとグリットは、しばしば反比例していたのです。

つまり、才能があっても諦めやすければ成果は出にくく、才能がなくても諦めずに続ければ成果が出やすくなるということ。この事実が、いろパパには一番刺さりました。

上の子の才能がどうかより、諦めない力をどう育てるかの方がよほど大切だとわかりました。


グリットは後天的に育てられるの?

これが一番気になった問いでした。

結論から言うと、育てられます。

グリットは生まれつきの才能ではなく、幼い頃からの経験や関わり方によって後天的に育てられる力です。人格形成の基礎が築かれる幼児期(0歳〜6歳)にグリットを意識して子どもと関わることで、子どもの将来に大きな影響を与えることができます。

また、社会心理学者キャロル・ドゥエックの研究によると、生まれながらの知能を褒めて育てられた子どもは「自分の強みは先天的なもので伸ばせない」と考えるようになりやすいそうです。一方、努力そのものを褒めて育てられた子どもは「頑張れば何でも習得できる」と考えるようになるとわかっています。

つまり、褒め方ひとつでグリットは変わります。 「頭がいいね」より「頑張ったね」の方が、やり抜く力を育てる言葉になるのです。これは今日から変えられることです。


家庭でできるグリットの育て方5つ

① すぐに助けない・答えを教えない

子どもが何かに取り組んで困っていても、すぐに横から解決してあげないことが大切です。身に危険がない状況なら、しばらく自分で試行錯誤する様子を見守りましょう。勉強でわからない問題があっても、すぐに答えを教えるのは控えて「そのやり方は合ってるかな?」など、自分で答えに辿り着くためのヒントを出すだけにしてみてください。

「助けてあげたい」という気持ちはよくわかります。でも先回りしすぎてしまうと、子どもは「困ったらパパが何とかしてくれる」と学習してしまいます。

② 結果でなく「過程」を具体的に褒める

やり抜く力を育てるためには、結果に目を向けるのではなく、その結果に至るまでの過程を具体的に褒めることが大切です。

子どもが上手な絵を描けたとき、「すごい!上手だね」と言うよりも「最後まで時間をかけて描いていたね」「細かいところまでこだわっていたね」と過程や努力を具体的に褒めることで、子どもの自信につながり、また頑張ろうという気持ちが芽生えてきます。

③ 小さなゴールを設定して「できた!」を積み重ねる

グリットは少しずつ育っていくものです。今は「すぐ諦めてしまう」「飽きっぽい」と感じていても、小さな成功体験を積み重ねることで少しずつ育てていくことができます。

いきなり大きな目標を立てなくて大丈夫です。「今日はここまでやってみよう」という小さなゴールをひとつ決めて、それをクリアする体験を積み重ねることから始めてみましょう。

④ やめたいと言ったとき、すぐにやめさせない

習い事を子どもが「やめたい」と言っても、よほどの理由がない限りすぐにやめさせるのはおすすめしません。やめたい理由をしっかり聞いて、ただ「嫌だから」という理由であれば、キリのよいところまで期限を決めて、そこまではやり抜かせるようにしてみましょう。

「嫌だ」という気持ちを受け止めながら、「じゃあここまでやったらどうする?」と一緒に考えてみてください。それがグリットを育てる大切な対話になります。

⑤ パパ自身が諦めない姿を見せる

家族全員で何かに挑戦することで、子どもがくじけそうになったときも「パパも頑張って続けているから、もう少しやってみよう」という気持ちが生まれやすくなります。

子どもは親の背中を見ています。いろパパが仕事で壁にぶつかったとき、どう向き合うかを見せることも、立派なグリット教育になります。


パパにできることは「言葉より姿勢」

グリットを育てるために、特別なことは何もいりません。

「頑張ったね」というひと言。困っていても少し待つ姿勢。やめたいと言ったときに一緒に考える時間。そしてパパ自身が諦めずに続けている姿。

それだけで、子どものグリットの土台は少しずつ育っていきます。


グリットをもっと深く知りたい方へ

グリット研究の第一人者、アンジェラ・ダックワース教授の著書が日本語でも読めます。子育ての視点としても新しい気づきがたくさんある一冊なので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

👉 楽天 やり抜く力 GRIT(アンジェラ・ダックワース著)
👉 Amazon やり抜く力 GRIT(アンジェラ・ダックワース著)


最後に

上の子が「もうやらない」と言ったあの夜から、いろパパの声かけが少し変わりました。

「もうやらないの?」ではなく、「ここまでよく頑張ったね。もう一回だけやってみる?」に変えました。

すぐには変わりません。でも少しずつ、「もう一回」と言える回数が増えてきた気がしています。

グリットは才能ではありません。今日から育てられる力です。いろパパも現在進行形で取り組んでいます。


関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました