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パパの声で読む絵本が、子どもの脳に特別な魔法をかける理由

絵本・読み聞かせ

夜9時すぎ。

玄関のドアを静かに開けると、リビングの電気は消えていた。

子どもたちはもう寝ている。妻がリビングのソファで、スマホを見ながらうとうとしていた。

「おかえり」

小さな声で言って、妻は立ち上がった。テーブルには、ラップをかけたご飯が置いてある。

「今日ね、上の子が下の子に絵本読んであげてたよ」

妻が、少し嬉しそうに言った。

「え、自分で?」

「うん。『ぼくが読んであげる』って。下の子、じーっと見てた」

いろパパは黙って、その言葉を聞いていた。

温かい気持ちと、ちくりとした痛みが、同時に胸に来た。

上の子は、誰かに読んでもらったことを覚えているんだろうか。それとも、読んでもらえなかったから、自分がやろうと思ったんだろうか。

そんなことを考えながら、冷めたご飯を一人で食べた。


子どもが生まれたとき、育児本にこう書いてあった。「絵本の読み聞かせは、子どもの脳と心を育てる最高の知育です」

わかっていた。本当にわかっていた。

でも現実は、帰宅するたびに子どもの寝顔しか見られない日々が続いた。「明日こそ早く帰ろう」と思いながら、気づいたら上の子は6歳になっていた。

その夜から、いろパパは調べ始めた。「今からでも間に合うのか」を確認するために。

そして一つの研究データに目が止まった。

「パパが読む読み聞かせには、ママとは違う特別な効果がある」


この記事でわかること

  • 絵本の読み聞かせで子どもに起きること
  • パパが読むことの特別な意味と科学的根拠
  • 「毎日できない」パパでも続けられる3つのコツ
  • 年齢別おすすめ絵本の選び方
  • いろパパが実際に読んでいるおすすめ絵本5選

読み聞かせで子どもに起きること

「絵本くらいで大げさじゃない?」

調べる前の、正直な気持ちでした。でも調べてみて驚きました。読み聞かせは「なんとなくいい」ではなく、脳・言語力・情緒・学力すべてに影響する知育の土台でした。

言語発達の研究では、読み聞かせをするほど子どもの言葉の数が増えて聞く力も上がることが確認されています。さらに読み聞かせ中、子どもの脳はリラックスしながら情緒をつかさどる部分が活発になるという研究結果もあります。

パパが絵本の読み聞かせをしたり、一緒に行動する経験をたくさん積んだ子どもは、大人になってから年収が高くなるというデータもあります。

絵本1冊が、何十年後の未来にまで影響する。上の子の授業参観で感じた「あの差」はここから来ていたのかもしれない。そう気づいたとき、胸が痛くなりました。


パパが読むと、子どもの脳が違う動きをする

ここが、今回いろパパが一番伝えたいことです。

ハーバード大学でこんな研究が行われました。

パパとママの両方が1年間読み聞かせを実施し、子どもの言語能力の変化を測定したところ、パパが読み聞かせを担当した子どもの方がスコアがよく、特に女の子にその傾向が顕著に見られたそうです。

なぜパパが読むと効果が高いのか。その理由がこれです。

父親は、本の中での出来事と、子どもの実際の経験をつなぎ合わせようとします。例えば、本の中にはしごが出てきた時、はしごを使って屋根に登ったり、どう使うかといった経験を交えて子どもに説明するのです。これは、母親には見られませんでした。

パパは無意識に「本の世界と現実をつなぐ」読み方をしています。この「想像と現実のつながり」が、子どもの脳をより深く刺激するんです。


パパの膝の上は「絶対安全地帯」だった

父親の膝の上って、子どもにとって特別な場所なんです。”絶対安全地帯”とでもいうのでしょうか。父親の声、温かさ、母親とは違う肌感触がある。それらを通じて体感する「自己肯定感」や「自分が愛されている」という感情が、子どもを魅力的な人間に育てるのです。

仕事が忙しいパパが帰ってきて、疲れた体で膝の上に乗せて絵本を読んでくれる。

子どもはそれだけで「自分は愛されている」と感じます。毎日じゃなくていい。帰れた日だけでいい。その10分が、何十年後かの子どもの心の土台になります。


ママとパパ、両方で読むのが最強

「じゃあママが読まなくていいの?」というわけでは全くありません。

ハーバードで「子どもとことば」を研究した加藤映子氏は「子どもの能力を伸ばすためには、なるべく父と母の両者が行ったほうがいい」と言います。

ママが読む安心感とパパが読む刺激。両方があって初めて、子どもの力が最大限に育まれます。どちらかだけでなく、できるときに両方で読む。それが理想の形です。


「帰れた日だけ」で十分な理由

仕事が忙しくてなかなか育児に参加できなくても、絵本を通して親子でゆったりと関われる時間があれば「仕事が忙しいのに、パパは僕と一緒に絵本を読んでくれる」と子どもは父親の愛情を感じられるでしょう。 My-Best

毎日できなくていい。上手に読まなくていい。同じ本を何度読んでもいい。

「帰れた日だけ1冊」と決めたら、いろパパも続けられるようになりました。

気張りすぎないことが、一番長く続くコツです。


続けるための3つのコツ

コツ① 「帰れた日だけ」と決める

「毎日やらなきゃ」と気張りすぎると続きません。できない日の罪悪感より、できた日の達成感を積み重ねる方が大事です。

コツ② 同じ本を何度読んでもいい

「また同じ本か」と思っていましたが、これは間違いでした。同じ本を何度も読んでほしがるのは、子どもの脳が「まだ吸収したい」というサインです。繰り返すほど言葉が定着します。

コツ③ 上手に読まなくていい

棒読みでも、途中で噛んでも関係ない。パパの声で読んでもらえるだけで、子どもには十分です。


年齢別おすすめ絵本の選び方

年齢選び方のポイントおすすめの特徴
0〜1歳絵がシンプル・色が鮮やか「いないいないばあ」系
1〜2歳くり返しのリズムがある言葉を一緒に言いたくなる絵本
2〜3歳短いストーリーがあるキャラクターに感情移入できる絵本
4〜6歳少し長いストーリー想像力・感情が動く絵本
小学生自分で選ばせる興味のあるジャンルを自由に

いろパパが実際に読んでいるおすすめ絵本5選

① いないいないばあ(松谷みよ子) 下の子が初めて声を出して笑ったのがこの絵本でした。0歳から使えるロングセラーです。シンプルな繰り返しが赤ちゃんの心をつかみます。

② しましまぐるぐる(かしわらあきお) 鮮やかな原色が0歳の視覚を刺激します。ページをめくるたびに目が輝くのがわかります。

③ はらぺこあおむし(エリック・カール) 色・数・成長のストーリーが一冊に詰まった知育絵本の王様。世界中で愛されるロングセラーです。

④ ぐりとぐら(なかがわりえこ) 上の子に何度もせがまれた一冊。「またこれか」と思いながら読んでいたあの時間が、今は宝物に思えます。

⑤ おまえうまそうだな(宮西達也) 親子の愛と命の尊さが詰まった一冊。上の子と読んで二人で泣いた夜は、今でも忘れられません。


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最後に

あの夜、冷めたご飯を一人で食べながら思った。

上の子が下の子に絵本を読んであげた。

その姿は微笑ましくて、でも少しだけ胸が痛かった。

「誰かに読んでもらったから、やってあげようと思ったのか。それとも、読んでもらえなかったから、自分がやろうと思ったのか」

答えはわからない。でも今からでも遅くないとわかった。

帰れた日は膝の上に乗せて、1冊だけ読む。それだけでいい。パパが読む10分が、子どもの何十年後かを変えるかもしれないと、今は本気で信じています。

今夜帰れたら、1冊だけ。いろパパも現在進行形で続けています。


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