結論からお伝えします。
「勉強しなさい」と言ったからといって、突然自分で勉強し始める子どもになってくれるわけではありません。ハーバード大学の研究が示す「自分で学ぶ子」の育て方は、親が「教える」ことをやめて、子どもが「やりたい」と思える環境を作ることでした。
「うちの子、全然自分から勉強しないんです」
いろパパも、上の子が小学校に入る前から、そんな不安を感じることがありました。どうすれば自分から学ぶ子になるのだろう。怒っても効果がなく、褒めても続かない。
そこでハーバード大学の研究を調べていくうちに、驚くべきことがわかりました。「小学校3年生のころには、自分で勉強するようになっていた」「成績がよいことで、あまり褒められてはいない」。ハーバード生たちが口をそろえて言う「育てられ方」には、共通のパターンがあったのです。
この記事でわかること
- ハーバード大学の「子育ての公式」とは
- 自分で学ぶ子の育て方8選(具体例つき)
- やってしまいがちなNG行動
- 今日からできる声かけ例
- よくある質問
ハーバード大学の「子育ての公式」とは
ハーバード大学の学生・卒業生を対象にしたインタビュー調査から、優秀な人間を育てる「子育ての公式」が判明しました。それは、子どもの人生の各段階で親が8つの役割を果たすことです。この公式を使えば、生来の能力や環境に関係なく、子どもは学業成績が上がり、充実した人生を送れるといいます。
親の生いたちや生活環境は違っても、子どもへの接し方には幼児期から驚くほどの共通点が見られました。貧富の差に関係なく、全員が熱心に子どもに関わり、ビジョンを示していました。
つまり、お金や学歴は関係ありません。日々の関わり方に、答えがあったのです。
自分で学ぶ子の育て方8選
① 「勉強しなさい」と言わない
「勉強しなさい」「宿題しなさい」と親に言われたことはなかった、というのはハーバード生たちが決まって口にすることです。
「言わない」というのは「放っておく」ということではありません。言わなくても自然と学びたくなる環境を、家庭の中に作っていくということです。
今日からできること 「勉強しなさい」と言いそうになったら、「今日何か面白いことあった?」に変えてみましょう。
② 「好き」と「得意」を見つけて伸ばす
これからの未来に生きる子どもたちに必要なのは、テストでまんべんなく平均以上を目指すことより、「好き」と「得意」を伸ばすことです。
両親は「興味があって好きなものなら、子どもは自分で学ぶもの」という信念のもと、常に子どもをよく見ていて、興味がありそうなものを深く掘り下げる工夫をしてきました。
上の子がレゴやロボットに夢中になっているとき、「そんなことより勉強しなさい」とは言わないようにしています。その「好き」が、将来どんな力につながるかわからないからです。
今日からできること 子どもが夢中になっているものを、一度一緒にやってみましょう。
③ 100%ほめる・比べない
自分の基準で自分の子どもを信じる。子どもの「好きの芽生え」と「得意の芽」をほめまくる。
子どもは実は勉強しています。その事実を認めないあなたがそこにいるだけと気づくことです。子どもは自分なりのペースと量で学んでいます。
「〇〇ちゃんはできるのに」という比較は、子どもの学ぶ意欲を一瞬で消してしまいます。今日の我が子だけを見て、昨日より少し成長したことをほめてあげましょう。
今日からできること 1日1回、昨日より成長したことを探してほめてみましょう。
④ 「YES」「AND」の声かけを使う
否定語を使わない言葉かけを実践しましょう。ルールは2つです。1語目は「YES」、どんな意見でも聞いているという姿勢を伝える。2語目は「AND」、相手の話がどんな内容でも拒否しない前向きな一言を加えます。
声かけの例
| 子どもの言葉 | NGな返し | YES&ANDの返し |
|---|---|---|
| 「もう疲れた」 | 「まだ30分しかたってない」 | 「よく頑張ったね!おやつにしようか」 |
| 「もうやりたくない」 | 「このくらいで何言ってるの」 | 「そうだね。パパも昔そう思ったよ、すごく頑張ってた証拠だね」 |
| 「難しくてわからない」 | 「ちゃんと考えた?」 | 「わからないよね。一緒に考えようか」 |
⑤ 家を「安全基地」にする
家庭を子どもの「安全基地」にすることが大切です。
失敗しても責められない。弱音を吐いても受け止めてもらえる。そういう家庭があるからこそ、子どもは外の世界で思い切ってチャレンジできます。
「今日うまくいかなかったこと」を安心して話せる場所が家庭にあることが、自分で学び続ける子の土台になります。
今日からできること 子どもが失敗を話してくれたとき、まず「よく話してくれたね」と受け止めてみましょう。
⑥ リビングで一緒に過ごす時間を作る
リビングで会話することが大切です。
子ども部屋に閉じこもって勉強させるより、リビングでパパ・ママが何かをやっている横で子どもが宿題をする方が、集中力が続くという研究があります。「一人でやりなさい」よりも「一緒にいるよ」の方が、子どもは安心して学べます。
今日からできること 夜、子どもが宿題をするときに、パパも隣で本や仕事をやってみましょう。
⑦ 「将来何になりたい?」と聞かない
「将来、何になりたい?」と聞かないことが大切です。
これは意外に思われるかもしれませんが、小さな子どもに将来の職業を聞くことで、可能性を狭めてしまうことがあります。それよりも「今、何が楽しい?」「何をしているときが一番好き?」と聞く方が、子どもの内側から学ぶ意欲を引き出せます。
今日からできること 「将来どうしたい?」を「今、何が一番楽しい?」に変えてみましょう。
⑧ パパ・ママ自身が学ぶ姿を見せる
親自身の生いたちを参考に、子どもに将来どんな力を身につけてほしいか考えていた成功者の親たちは、子どもに達人の背中を見せ続けていました。
子どもは親の背中を見ています。パパが本を読んでいる・何かを調べている・新しいことに挑戦している姿が、子どもに「学ぶことって楽しいんだ」というイメージを与えます。
今日からできること 子どもの前で「パパ、これ面白いな」と声に出して本を読んでみましょう。
やってしまいがちなNG行動
| NG行動 | 影響 |
|---|---|
| 「勉強しなさい」と毎日言う | やる気を逆にそいでしまう |
| 成績だけで褒める・怒る | 結果のためだけに学ぶ子になる |
| 他の子と比べる | 自信と学ぶ意欲が失われる |
| 子どもの「好き」を否定する | 内側から湧く学ぶ動機が消えてしまう |
| 失敗を責める | 挑戦することを恐れるようになる |
こんな人におすすめの記事です
- 「うちの子、自分から全然勉強しない」と悩んでいるパパ・ママ
- 叱っても褒めても効果がなくて困っている方
- 小学校入学前に「学ぶ習慣」の土台を作りたい方
よくある質問
Q. 「勉強しなさい」と言わないと、本当に自分からやるようになりますか?
すぐには変わらないかもしれません。でも「勉強しなさい」と言い続けても変わらないなら、まず関わり方を変えてみましょう。子どもが「好き」と思えることを見つけて伸ばすことが、自分で学ぶ子への一番の近道です。
Q. 好きなことだけやらせていたら、勉強がおろそかになりませんか?
実力を蓄え大きく成長するためには、勉強は絶対に必要です。その基本を作るのに最適な時期は小学生のときで、勉強に関しては小学生のうちにすべてが決まると言っても過言ではありません。 「好き」を伸ばしながら、基礎学習との両立を意識していきましょう。
Q. パパが関わる時間が少なくても大丈夫ですか?
大丈夫です。時間より質が大切です。帰宅後の短い時間でも「今日どうだった?」と話を聞く・一緒に本を読む・子どもの「好き」に興味を持つ。そういった小さな関わりの積み重ねが大きな影響を与えます。
まとめ
ハーバード流・自分で学ぶ子の育て方8選をまとめます。
- 「勉強しなさい」と言わない
- 「好き」と「得意」を見つけて伸ばす
- 100%ほめる・比べない
- 「YES」「AND」の声かけを使う
- 家を「安全基地」にする
- リビングで一緒に過ごす時間を作る
- 「将来何になりたい?」と聞かない
- パパ・ママ自身が学ぶ姿を見せる
難しいことは何もありません。「勉強しなさい」をやめて、「今日何が楽しかった?」に変えるだけで、家庭の空気が変わり始めます。いろパパも現在進行形で取り組んでいます。


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