結論からお伝えします。
どちらが優れているということはありません。どちらの教育が適しているかは、お子様の性格や興味、学習スタイルによって異なりますが、両方とも子どもの潜在能力を引き出し、個性を尊重するための教育法として広く知られています。 この記事では、違いを正直に整理した上で「うちの子にはどちらが向いているか」を判断できるようにまとめました。
モンテッソーリとシュタイナー。どちらも一度は聞いたことがある名前だと思います。
でも「で、何が違うの?」「どちらがいいの?」と聞かれると、正直よくわからない。いろパパもそうでした。
名前がカタカナで似ているし、どちらも「子どもの自由を大切にする教育」と言われるし、木製おもちゃを使うイメージがあるし。調べれば調べるほど混乱していました。
この記事では、2つの教育法を徹底的に比較して、パパ目線でわかりやすく整理しました。
この記事でわかること
- モンテッソーリとシュタイナーの共通点
- 5つの観点から見た違い
- タイプ別・どちらが向いているか診断
- 両方のいいとこどりをする方法
- よくある質問
まず、2人の創始者を知っておこう
| 項目 | モンテッソーリ | シュタイナー |
|---|---|---|
| 創始者 | マリア・モンテッソーリ | ルドルフ・シュタイナー |
| 出身 | イタリア | オーストリア |
| 職業 | 医師・教育者 | 哲学者・思想家 |
| 発祥 | 1907年・イタリア | 1919年・ドイツ |
モンテッソーリ教育の創始者マリア・モンテッソーリは障害児教育を専門に研究した医者でしたから、モンテッソーリ教育の原点は知的教育に特化しています。一方で、シュタイナー教育の創始者ルドルフ・シュタイナーは哲学者でした。シュタイナー教育の考えでは「子どもはまず体を作らなければいけない」ので、すべてのエネルギーを体づくりだけに注力できるように、脳のための教育は体が完成すると考えられている7歳までは行いません。
創始者の職業が違うことで、2つの教育法のアプローチが大きく変わっています。
2つの教育法の共通点
まず共通点を知っておきましょう。
どちらの教育も「子どもの自由な成長や活動を大切にしている」という共通点があります。子どもたちの自己教育力を最大限に生かし、自分で考え、自分で行動できる自立した人間を育てていこうとする点は同じです。
またモンテッソーリ教育では「敏感期」と呼び、シュタイナー教育では「目覚める時期」などと言われますが、「その子にあった最適なタイミングを逃さず、その時がきたらやる」という考え方は共通しています。
| 共通点 | 内容 |
|---|---|
| 子どもの自由を尊重する | テストや評価で子どもを比べない |
| 体験を通じて学ぶ | 座って覚えるより、やってみることを大切にする |
| 個性を尊重する | 他の子と比べず、その子のペースを大切にする |
| 自立を目指す | 自分で考えて行動できる人間を育てる |
5つの観点から見た違い
① 教育の目的
モンテッソーリ教育は「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的にしています。シュタイナー教育では「一切の偏見から自己を解放することができる、自由な人間を育てる」ことを目指しています。
| モンテッソーリ | シュタイナー | |
|---|---|---|
| 目的 | 自立・責任感・学び続ける力 | 自由・感性・全人的な成長 |
② 早期教育への考え方
幼児期からの教育をするモンテッソーリに対し、シュタイナーでは早期教育は行いません。
シュタイナー式幼児教育では早期教育を否定し文字の学習なども7歳までは行わず、テレビやインターネットなどのメディアとの接触は極力避けるようにします。
| モンテッソーリ | シュタイナー | |
|---|---|---|
| 早期教育 | 積極的に行う | 7歳までは行わない |
| 文字・数字 | 幼児期から学ぶ | 7歳以降から始める |
③ 教具・おもちゃ
モンテッソーリは「教具」と呼ばれる専用の教材を用います。特定のものを習得するために設計された教具で、大人が決めた目標と、大人が育てたい方向へ子どもを訓練して能力を身につけさせるということです。
シュタイナー教育では、自然素材で作られたおもちゃや教材が用いられることが多く、これらは子どもたちの感覚を刺激し、創造力を育てるのに役立ちます。また、物語・歌・劇などを通じて学ぶことも重視されます。
| モンテッソーリ | シュタイナー | |
|---|---|---|
| 教具 | 目的に合わせた専用教具 | 自然素材の素朴なおもちゃ |
| 学び方 | 教具を使って自分で学ぶ | 物語・歌・劇・手仕事で学ぶ |
④ 先生・大人の役割
モンテッソーリ教育は教具を使った感覚教育や集中力の育成、シュタイナー教育は芸術や手仕事を通じた自己表現を重視します。
モンテッソーリ教育は「子どもが自分を教育する環境」を用意する一方、シュタイナー教育は「子どもを学校でどう教育するか」に着目しているという点が大きな違いです。
| モンテッソーリ | シュタイナー | |
|---|---|---|
| 大人の役割 | 環境を整えて見守る | 手本を見せて一緒に行う |
| 主役 | 子ども自身 | 大人と子どもの関係 |
⑤ テクノロジーへの考え方
| モンテッソーリ | シュタイナー | |
|---|---|---|
| テレビ・スマホ | 制限するが禁止ではない | 7歳まで極力避ける |
| デジタル教具 | 一部取り入れることもある | 基本的に使用しない |
比較まとめ表
| 観点 | モンテッソーリ | シュタイナー |
|---|---|---|
| 早期教育 | 積極的 | 否定的 |
| 重視すること | 自立・知性・集中力 | 感性・創造力・芸術 |
| 教具 | 専用の科学的教具 | 自然素材の素朴なもの |
| 大人の役割 | 環境を整えて見守る | 手本を見せる |
| テクノロジー | 一定の制限 | 7歳まで禁止に近い |
| 向いている子 | 集中して取り組める子 | 感性豊か・マイペースな子 |
タイプ別・どちらが向いているか診断
モンテッソーリが向いているご家庭
- 早いうちから文字・数字・知識を身につけさせたい
- 子どもが自分で集中して取り組む力を育てたい
- 科学的・論理的なアプローチが好きなパパ・ママ
- 共働きで忙しく、教具を使った自立した学習をさせたい
シュタイナーが向いているご家庭
- 感性・創造力・芸術的な力を育てたい
- 自然の中でゆっくり育てたい
- テレビ・スマホを減らした生活をしたい
- 生活リズムや季節の行事を大切にしたい
両方のいいとこどりをする方法
そうなると、両者を取り入れるのであれば、家庭でのルールを決めておいたほうがよいかもしれません。例えば、おもちゃで遊ぶときはモンテッソーリ教育に従って見守り、自然のなかで遊ぶときはシュタイナー教育に基づいて模範を示すといったルールが考えられます。
いろパパが実践しているいいとこどりはこれです。
| 場面 | 取り入れている教育法 |
|---|---|
| おもちゃ遊び | モンテッソーリ:見守って自分でやらせる |
| 週末の外遊び | シュタイナー:自然の中で一緒に体験する |
| 絵本・音楽 | シュタイナー:物語・歌を一緒に楽しむ |
| 文字・数字 | モンテッソーリ:興味が出たら自然に教える |
| 生活リズム | シュタイナー:毎日同じルーティーンで過ごす |
こんな人におすすめの記事です
- モンテッソーリとシュタイナーの違いをスッキリ理解したいパパ・ママ
- どちらの教育法を取り入れるか迷っている方
- 両方のいいとこどりをしたい方
よくある質問
Q. どちらの教育法が学力向上に効果的ですか?
モンテッソーリ教育を受けた有名人には藤井聡太さんやAmazonのジェフ・ベゾスさんがいます。 一方シュタイナー教育も世界中で高く評価されています。どちらが「学力に効く」というより、子どもの個性に合った環境を整えることが大切です。
Q. 教室に通わないと効果がありませんか?
どちらも家庭で取り入れることができます。教室に通うことで本格的に学べますが、日常の関わり方に考え方を取り入れるだけでも十分な効果があります。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
モンテッソーリ教室・シュタイナー学校は私立が多く、月謝は2〜5万円程度が目安です。ただし家庭で実践する場合は特別な費用はかかりません。まず家庭でできることから始めてみましょう。
まとめ
モンテッソーリとシュタイナーの違いを一言でまとめます。
モンテッソーリ:「子どもが自分で学べる環境を整える」教育 シュタイナー:「大人が手本を見せながら感性を育てる」教育
どちらが優れているということはありません。大切なのは「この子にはどちらが合っているか」を見極めることです。両方のいいとこどりをしながら、わが子に合った環境を作っていきましょう。いろパパも現在進行形で取り組んでいます。


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