うちの子はまだ言っていません。
でも、いつか言うかもしれない。そう思ったとき、パパとして自分がどう動くかを一度ちゃんと考えておきたいと思いました。
「学校行きたくない」は、子どもが発するSOSのサインです。そのとき親がどう受け止めるかで、その後が大きく変わると聞きます。だからこそ、言われてから慌てるのではなく、今のうちに考えておきたい。
この記事は、6歳の子を持つパパが「もし言われたら、自分はどうするか」を真剣に考えてまとめたものです。実体験ではないからこそ、冷静に整理できたこともあります。
「学校行きたくない」は特別なことではありません。小学1年生の5月前後は特に多く、経験する家庭は少なくないと言われています。
なぜ今、考えておこうと思ったか
きっかけは、上の子が入学してすぐの頃でした。友達関係のこと、あだ名のこと、朝の登校のこと。小さな悩みが次々と出てきました。
そのたびに「次は何が来るだろう」と考えるようになりました。そして「学校行きたくない」は、いつ来てもおかしくないと思うようになりました。
もし明日の朝、子どもが「行きたくない」と言ったとき、自分はどうするか。その答えを持っていない状態で迎えたくなかったのです。
「学校行きたくない」が出やすい時期
調べてみると、小学1年生が登校を嫌がりやすいタイミングがあることがわかりました。
- 5月のGW明け:入学の緊張が続いた後、連休で一気に気が緩む。休み明けにルーティンを再開することが難しくなる
- 入学直後の4〜5月:新しい環境・新しい先生・新しい友達。すべてが初めてで疲れが出やすい
- 運動会・行事の前後:練習の疲れや本番のプレッシャーが重なる
- クラス替え・席替えの後:人間関係が変わることで不安が増す
特に入学したての1年生は、幼稚園・保育園とは全く違う環境に飛び込んでいます。「楽しい」と言いながらも、実は毎日かなりのエネルギーを使っているはずです。
言われたとき、やってはいけないこと
まず「やってはいけないこと」から整理しました。焦ったときほど、やってしまいがちなことです。
❌ 「なんで?ちゃんと行きなさい」と即答する
理由を聞く前に「行きなさい」と言うのは、子どもの気持ちを完全に封じてしまいます。一度そうされると、次から相談してこなくなる可能性があります。
❌ 「そんなこと言わないで」と否定する
「学校行きたくない」という言葉は、子どもにとって勇気を出して言っている場合があります。それを否定されると、次は黙って抱え込むようになります。
❌ すぐに学校に連絡・介入する
親が先回りして動くと、子どもは「自分では解決できない」と学んでしまいます。まず子どもの話を聞いてから、次の行動を考えるのが順番です。
❌ 「パパも嫌なことあるけど行ってるよ」と比べる
大人の基準を子どもに当てはめても意味がありません。6歳の「行きたくない」と大人の「行きたくない」は、中身がまったく違います。
パパがやろうと決めていること
① まず「そうか、行きたくないんだね」と受け止める
最初の一言が大切です。「なんで?」より先に、「そうか」と受け止めることです。
子どもが「行きたくない」と言えた事実を、まず受け止める。それだけで子どもは「話してよかった」と感じます。
② 理由を急がず、ゆっくり聞く
「どうして?」と聞いても、子どもはすぐに答えられないことがあります。6歳はまだ、自分の気持ちを言葉にする力が発展途上です。
「何か嫌なことあった?」「学校で誰かと何かあった?」と、少しずつ入り口を開けながら聞く。急かさないことが大事です。
理由がわからないまま終わることもあると思います。でもそれでもいい。話を聞いてもらえたという体験が、子どもの安心につながります。
③ 理由によって対応を変える
「行きたくない」の理由は一つではありません。理由によって、対応も変わります。
友達関係のトラブルの場合
まず話を全部聞く。解決策は急がない。「それは嫌だったね」と共感してから、「どうしたいか」を一緒に考える。
勉強についていけない不安の場合
「わからないところを一緒にやろう」と伝える。完璧にできなくていいと安心させる。先生に相談することも選択肢として伝える。
なんとなく疲れている場合
理由がはっきりしないこともある。そのときは「今日は休んでもいいよ」という選択肢も頭に入れておく。一日休んでリセットできることもある。
理由が言えない・わからない場合
無理に聞き出さない。「話したくなったらいつでも聞くよ」と伝えてそっとしておく。子どもなりのペースがある。
④ 「休んでもいい」という選択肢を持っておく
これが一番難しいことかもしれません。「休ませていいのか」という不安が親にはあります。
でも、無理に行かせることで、学校そのものが「嫌なもの」になってしまうリスクもあります。一日休んで気持ちをリセットしてから行けるなら、それでいい場合もある。
「休む=負け」ではない。子どもが自分のペースで学校と向き合えるよう、選択肢を持っておくことが大切だと思っています。
⑤ 「パパはここにいる」と伝える
最終的に、子どもに伝えたいのはこれだけです。
「行きたくないなら、話を聞くよ。何があっても、パパはここにいるから」
解決してあげることが親の役割ではないと思っています。どんな状況でも「この人には話せる」と思えるパパでいることが、一番の安心だと信じています。
「きりん」と呼ばれた日のことを思い出した
以前、上の子から「きりんって呼ばれるのが嫌だ」と相談を受けたことがあります。
そのとき子どもは、自分でその子のところへ向かって「きりんって言われるのが嫌だ」と伝えました。そしてそれ以降、言われなくなりました。
あのときパパがやったのは、解決することではなく「嫌なら嫌と言っていい」という言葉を渡しただけでした。それで子どもは自分で動いた。
「学校行きたくない」も、きっと同じだと思っています。答えを出すのは子ども自身。親は、子どもが動けるような「言葉」を渡せればいい。
もし長く続くようなら
一日二日の「行きたくない」なら、様子を見ながら対応できます。でも長く続くようであれば、専門家への相談も選択肢に入れておきたいと思っています。
- 担任の先生:学校での様子を教えてもらう。早めに相談するほど解決しやすい
- スクールカウンセラー:心理の専門家。子ども・親どちらも相談できる
- 養護教諭(保健室の先生):教室に入れなくても保健室登校という選択肢もある
一人で抱え込まないことは、親にとっても大切なことです。
まとめ:「学校行きたくない」と言われたときの5つの心構え
- まず「そうか、行きたくないんだね」と受け止める
- 理由を急がず、ゆっくり聞く
- 理由によって対応を変える
- 「休んでもいい」という選択肢を持っておく
- 「パパはここにいる」と伝え続ける
まだ経験していないからこそ、冷静に考えられたこともあります。いざそのときが来たら、焦ってしまうかもしれない。それでも、今考えておいたことは必ず役に立つと信じています。
子どもが「学校行きたくない」と言える家庭は、実はとても健全な家庭だと思っています。言えない子どものほうが、ずっと心配だからです。
言ってくれたとき、ちゃんと受け止められるパパでいたい。それだけです。
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